百科事典 お手入れの基本的なこと(1)
Q)ご照会させて頂きたいのは普段のケアです。あまりに基本的で申し訳有りませんが よろしくお願いいたします。
(1)脱いだ後毎回ステインリムーバでのクリーニングと靴クリーム塗をするべきなのでしょうか?
(2)靴クリーム塗布後の「磨き」(ぼろTシャツを使用)はゴシゴシ汗をかくほど力を入れてするものなのでしょうか? (あるところでは、そうお伺いしました)
(3)シューツリーは脱いだ後どれくらいたってから入れるのでしょうか?(男性)
A)このような質問は大歓迎です。まず、おおまかな手入れ方に関して言いますと、よく女性の化粧に例 えます。
1.クレンジングで化粧を落とす。
2.乳液などでスキンケア
3.化粧をする。
の3つの段階に別れると思います。 これを靴に当てはめると、
1.ステインリムーバー(クリーナー)で汚れと前のクリーム(蝋分)を落とす。
2.デリケートクリームで水分補給・保革コンディションを整える。(蝋分は含まないのでツヤは出ないが通気性も損なわない)
3.色付きの乳化性クリーム・ワックス系の靴墨で磨き、着色とつや出し。
忘れがちなのが、1の作業で、これをしないと、厚化粧になって革が呼吸できなくなり、かえってひび割れ等の原因になり かねません。あと、3に関しては、よほど光沢を出したいか、防水効果を期待する時は乳化性シュークリームの後に、缶入りのワックスを 併用することもありますが、乳化性の色付きクリームだけでもで十分だと思います。 革によっては(アンティーク調のタンニン染めアニリン仕上げ等)塗ると油分が浸透し過ぎて、色が濃くなってしまう場合もあります。 この場合は、アニリン用クリーム(油分を抑えてある)
で染み込みを抑えてから同色のクリームをお使いいただいたらよいでしょう。
さてご質問の方ですが、お手入れの間隔に関しては、当然履く頻度や、履いた時のコンディションによって変わってきます が、毎回する必要はまったくありません。
むしろ普段は、空拭きか固く絞った濡れ雑巾で拭いてやる(これはポイントで、水分を与えてやる効果があります)くらい の方がベターです。顔のように常に新陳代謝が行なわれないわけですから、やり過ぎは負担もあるのです。
車で言えば、ワックスがけした後しばらくはホースで水掛けして拭くだけでツヤも出ますよね、それと一緒です。
4足をローテーションで履いて、ひと月に一回くらいでしょうか。顔に乳液をゴシゴシ塗り付けないように靴もそんな必要 はありません。ソフトな革や、コードバンですと、傷める原因にもなりかねません。最小限のクリームを塗った靴を、指先 にボロ布を巻き付けた指で丁寧に小さな円を描くように伸ばしていきます。
次々にきれいな布の部分に移動させながら、クリームが布に付着しなくなればOKです。
あと、さっと全体を空拭きしてやります。これだけで必要な栄養分は革に浸透していますし、ツヤもでます。
特にワックス系のものを使用した場合は、それに含まれる〃ろう〃が摩擦の熱で光沢を出す効果があるので、ゴシゴシ説は 生まれたのでしょう。
シューツリーは、
水分を吸収してくれる木製のものなら、すぐに入れていただいて結構です。そうで なくとも、そんなにこの件に関してはナーバスになる必要はないと思います。
全体を通して言えることは、要は革の手入れは難しく考えずに、革にとってどうすれば心地よい環境にしてやれるか、こうすれば気持ち良いな、という視点から、臨機応変に行なって欲しいということです。
(1)脱いだ後毎回ステインリムーバでのクリーニングと靴クリーム塗をするべきなのでしょうか?
(2)靴クリーム塗布後の「磨き」(ぼろTシャツを使用)はゴシゴシ汗をかくほど力を入れてするものなのでしょうか? (あるところでは、そうお伺いしました)
(3)シューツリーは脱いだ後どれくらいたってから入れるのでしょうか?(男性)
A)このような質問は大歓迎です。まず、おおまかな手入れ方に関して言いますと、よく女性の化粧に例 えます。
1.クレンジングで化粧を落とす。
2.乳液などでスキンケア
3.化粧をする。
の3つの段階に別れると思います。 これを靴に当てはめると、
1.ステインリムーバー(クリーナー)で汚れと前のクリーム(蝋分)を落とす。
リンク
2.デリケートクリームで水分補給・保革コンディションを整える。(蝋分は含まないのでツヤは出ないが通気性も損なわない)
3.色付きの乳化性クリーム・ワックス系の靴墨で磨き、着色とつや出し。
忘れがちなのが、1の作業で、これをしないと、厚化粧になって革が呼吸できなくなり、かえってひび割れ等の原因になり かねません。あと、3に関しては、よほど光沢を出したいか、防水効果を期待する時は乳化性シュークリームの後に、缶入りのワックスを 併用することもありますが、乳化性の色付きクリームだけでもで十分だと思います。 革によっては(アンティーク調のタンニン染めアニリン仕上げ等)塗ると油分が浸透し過ぎて、色が濃くなってしまう場合もあります。 この場合は、アニリン用クリーム(油分を抑えてある)
で染み込みを抑えてから同色のクリームをお使いいただいたらよいでしょう。
さてご質問の方ですが、お手入れの間隔に関しては、当然履く頻度や、履いた時のコンディションによって変わってきます が、毎回する必要はまったくありません。
むしろ普段は、空拭きか固く絞った濡れ雑巾で拭いてやる(これはポイントで、水分を与えてやる効果があります)くらい の方がベターです。顔のように常に新陳代謝が行なわれないわけですから、やり過ぎは負担もあるのです。
車で言えば、ワックスがけした後しばらくはホースで水掛けして拭くだけでツヤも出ますよね、それと一緒です。
4足をローテーションで履いて、ひと月に一回くらいでしょうか。顔に乳液をゴシゴシ塗り付けないように靴もそんな必要 はありません。ソフトな革や、コードバンですと、傷める原因にもなりかねません。最小限のクリームを塗った靴を、指先 にボロ布を巻き付けた指で丁寧に小さな円を描くように伸ばしていきます。
次々にきれいな布の部分に移動させながら、クリームが布に付着しなくなればOKです。
あと、さっと全体を空拭きしてやります。これだけで必要な栄養分は革に浸透していますし、ツヤもでます。
特にワックス系のものを使用した場合は、それに含まれる〃ろう〃が摩擦の熱で光沢を出す効果があるので、ゴシゴシ説は 生まれたのでしょう。
シューツリーは、
水分を吸収してくれる木製のものなら、すぐに入れていただいて結構です。そうで なくとも、そんなにこの件に関してはナーバスになる必要はないと思います。
全体を通して言えることは、要は革の手入れは難しく考えずに、革にとってどうすれば心地よい環境にしてやれるか、こうすれば気持ち良いな、という視点から、臨機応変に行なって欲しいということです。
●お問い合わせ、ご質問のある方は、
質問フォーム(このボタンをクリック)よりお気軽にご質問下さい。
この記事へのコメント