Q&A 革の種類が分からない。



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Q)革の種類や状況によってケア方法は変わってくるのはわかったのですが、 自分の持ってる革靴って何革なんだろう? って根本的なところに引っ掛かっちゃいました。 で、いろんなページを回ってみたんですが見分ける方法はあまり詳しくは書いてなかったので少々困っています。 何とぞよろしくお願いいたします。


A)お手入れしたくても、自分の靴の革の種類がわからない、
おっしゃる通りでお答えするのも困難です。
ですので”お手入れで失敗しない”ために何がわかればよいかという線を見た目だけで判断する方法です。

もう一度何を持って種類分けするかというと

・ その原料皮による分類。(牛、羊、山羊な)
・ なめしによる分類(タンニン、クロームなど)
・ 仕上げによる分類(水性、顔料、樹脂など)
・ 加工タイプによる分類(スムース、スウェード、ヌバック、エナメルなど)

下から行って、まず表革か起毛革か、これは見ればわかりますね。
起毛系にはスウェード用のお手入れに準じてください。

表革の場合、原料皮の種類は購入の際に最低限聞いていただくか、 それができない場合はツヤがあるかどうかで、大きく分けましょう。
ツヤがない場合は、デリケートな可能性が高いので、M.モゥブレィ・ナッパケアでお手入れを。



ツヤがある場合は、その仕上げ方法がどのくらいデリケートか(アニリンか)によります。
その分類は

・ アニリン仕上げ : 最も透明度が高い。皮の風合いを最大限に生かすアルカリカゼイン水性仕上げ。 したがって、傷のない高級品原皮に限られる。
・ アニリン調仕上げ : 透明度は高いが、小さなキズなどを隠すために着色剤として染料を使用。
・ セミアニリン仕上げ : 染料と顔料を併用。透明度は低下するが銀面模様を残しながら小さな傷を修正する。
・ カバリング仕上げ : 無機顔料を使用して傷や染めむらを修正する。透明度は低い。

アニリン仕上げ・アニリン調仕上げは、浸透性が高いので普通のクリームやワックスを塗っただけで、 その油分や有機溶剤のために、濃くシミのようになったりします。
見分け方は、深みのある色というか、ステインリムーバーで表面の蝋分の膜を落とした時に 水に濡れたようになれば、そうと思ってよいでしょう。
ですので油分と有機溶剤を抑えたアニリン用クリームを使いますが無色ですので、 色をつけたい場合はアニリン用クリームで染み込みを抑えてから、更に色付きの乳化性クリームを塗ります。
染み込んでいかない場合は、セミアニリン・カバリング仕上げですので、大体どのようなクリームワックスも大丈夫です。








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