Q)靴のことを大変詳しくご存知でおられるようですねお店に聞いたりするより、ずっと 信頼できるような気がして、思わずメールさせていただきました。
大変気に入っているグッチのモカシンについての相談です。気に入っているといっても、気に入りすぎている為、まだ新品の ままです。
というのも底の素材が革で、やはり補強してから履いたほうが長持ちはするものなんでしょうか?
修理の店の方に「底を削って貼る」といわれたのですがあの美しい靴底が、削られるのも心苦しい気がしますしばらく買 ったときの状態で履いて、減ってきたら貼るというのも、可能なんでしょうか。ちなみに貼るのであればどの辺りまで貼れば いいのでしょうか?
かかとは、半分革で半分ゴムがはってあります。初歩的で、情けない質問ですみません、よろしくお願いします。
オールソール マッケイ.jpg



A)ソールの素材には大きく2通りあります。

・革(今回のグッチ、通気性、吸湿性があるが、ラバーよりは耐久性に劣り、水の弱く、滑りやすい)
・合成ラバー(通気性、吸湿性は損なわれるが、雨に強く滑りにくい)

合成ラバーの欠点である通気性、吸湿性に関しては、修理では改善できないので、ソールの素材がラバーの場合は、底に関しては履き下ろす前に特にすることはありません。

革の場合、次のような選択肢があります。

1、前半分(踏まずから前、減る可能性のある接地面全体)に薄いゴムを張る。
2、つま先にだけゴムを張る。
3、何もせずに履く。

1→耐久性はアップしますが、通気性、吸湿性は損なわれます。
履き心地に関しては、滑りにくくなって、減り方も遅いので(片減りすると、履きにくい)、良い点も多いです。
張る際は表面を削りますが、履けば同じ事ですし、ゴムを張ってしまえば見えませんので、気にされないことでしょう。

2→つま先にだけゴムを張るのは、かかとの次に減りやすいところなので、それを通気性などを損なわずに補えるので違和感は少なく、メンテナンスも楽。

3→通気性、吸湿性を損なわず、ある意味で本来の履き心地です。ただ減りが早いので、まめなメンテナンスが必要です。
底が減って穴が開きそうなくらい薄くなったら、ゴムを張らない場合は、オールソールの張替になります。(「Q&A ソールを張替るタイミングは、どこを見ればよいか」ご参照ください。)

おっしゃるように、ある程度履いてから、底にゴムを張るということも可能です(1+3)が、ソールを靴本体に縫い付けてある糸が摩耗により切れてしまってからでは、問題がありますので、張るなら早いタイミングをお勧めします。
「Q&A 革のソールの表面にゴムを貼るのと、オールソール張り替えるのとはどちらが良い?Part1」「Part2」をご参照ください)

前にも書いておりますが、個人的にはグッドイヤーウエルト製法で革のソールの場合で耐久性に不満があるなら、オリジナルの革のソールはそのまま穴があくまでまず履く、そして張替えの際にラバーのソールに張り替えるですね。
女性の場合ならパンプスタイプ(男性のセメント製法も)は、元のソールを減らさない方向で対処する、新品かソールがそれほど減っていないうちにハーフラバーを張るというのが、こちらの見解です。














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