Q&A オールソール張替え修理に1万円~出すなら、新しい靴を買う?

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Q)今まで高い靴を買ったことがありません。
もちろん、修理で底の張替えの経験もありません。
高い靴を買っても底は減るので、オールソールの張替え修理に1万円~を出すなら、安い新しい靴を買った方が得な気がします。
こんな比較はおかしいかもしれませんが、いかがでしょうか?



A)この比較に関しては、安い靴を買っても底は減りますよね、ということがあります。

高い靴にも色々ありますが、ソールの張替え修理が数回以上利いて、それなりのコストパフォーマンスで買える靴との比較でお答えしたいと思います。

スコッチグレインという国産の靴があります。製法はグッドイヤーウエルト製法という、ソールの交換を前提とした作りです。
価格帯は3万~7万といったところで、少し探せば3万円でおつりがくるくらいで手に入ります。
国産の靴の優れたところは、木型(靴の形のモデル)が日本人の足を基にしているという点です。
つまり、インポート物の靴より、足に合う確率が高いのです。
そして作りも、今まで修理してきた経験から英国のグッドイヤーウエルト製法の靴に劣らない、しっかりとした作りです。
これを基にどちらが得か考えてみましょう。

t-hom’s diary」というVBAプログラマーさんがお書きのブログが秀逸で、僕が日頃思っていたことをズバリ書いてくださっています。靴がスコッチグレインというのも嬉しい限り!

こちらよりの引用で、これは決して”こだわり”ではなく、純粋に合理的で経済的な理由による説明です。
グッドイヤーの靴は大事にメンテナンスすれば一生履けるらしい。
ただし、一番安いものでも3万くらいはする。

底も革なので、雨の日に履くとすぐすり減ってしまう。雨の日も結構使ったので、3年目くらいで1回オールソール(底の縫い替え)をしている。天気を選べば4年くらいは持つ。
オールソールのときにゴムか革かを選べるのだが、革の方が柔らかく、若干履き心地が良い気がするので、革底にした。
革底は擦り減りやすいので、コスパだけ考えるならゴム底が良い。

コストパフォーマンス
1万5千円くらいの靴を毎年買い替える場合と、3万円の靴を4年に1回底交換する場合で10年経過後を比較すると、ちょうど同額になる。
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初期費用の差が大きいので、さらに履き続けた場合は底交換の方が安くなる。
それに、1万円台の靴と3万円台の靴では、履き心地も全然違う。最初からどこも痛くならないし、2~3日履けば足になじみ、特有のゴム臭もせず、革の良い香りがする。

ハンパに高い靴を買うくらいなら、初期投資でドンと3万出しといたほうが安上がりで快適。

逆に3万以上になるとあとは趣味の世界なので、コスパは3万くらい(グッドイヤーの最安ライン)がベスト。
いきなり9万は厳しいので、社会人2年目の終わり頃までは1足だけ良い靴を買って、あとは履きつぶし用と使い分けていた。

いかがでしょうか。
単純に得か損か(コスト的にどちらが安く済むか)という面だけでも、修理をして履き続けるのは、こだわりやファッション性ではなく、合理的でしかも経済的なんですよ。

それに、15,000円の靴を毎日履き続けたら、おそらくもっと早くダメになるでしょうし、臭いなどの心配もありますね。

張替えのソールの素材をラバー製にすれば、さらに修理の間隔が倍以上に伸びます。

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何足かの靴ローテーションしながらでも長い間履き続けると、それなりにくたびれてきたりもします。

自動車なら、新しい方がすべての面において優れているでしょうが、靴は時間を掛けてどんどん足に馴染んでいき、世界に1足だけの履き心地の靴になるのです。

そしてソールを張り替える際に、普段は手の届かない靴の内部の殺菌や革のメンテナンスをするオーバーホール的なことで靴の寿命が延びます。
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(左:ソールモイスチャライザー 保革   右:モールドクリーナー 殺菌)


靴の中に入っているクッション材(ボトムフィラーというコルクの詰め物)を入れ替えることにより、履き続けられることによりヘタった元のコルクの詰め物を取り除き、新たなクッション性に富んだものを詰め直すことにより、中央部分がくぼむ様にヘタっていたものがフラットになり履き心地がアップして、新たなスタートを切るのです。
こちらでは炭コルクというクッション性・活性炭効果・消臭効果のある詰め物を採用しております。
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良い靴を修理をしながら長く履き続け、きちんと手入れを施された靴は、ビジネスシーンで心強い戦力となってくれるのではないでしょうか。

初期投資に少し掛かりますが、オールソールの張替えの修理を今まで経験したことのない方、自分で言うのもなんですが、こんな良い修理は他にないと思いますので、是非ご体験を!

履き心地は修理する前より良くなるという、これは新しい靴を買う事では得られない魅力です。
当店では特にこの履き心地と耐久性に特化した修理内容で、皆様をお待ちしております。
修理のご依頼はこちらから shoefactory&shop 修理屋

スコッチグレイン以外なら、JALAN SRIWIJAYA(ジャラン スリウァヤ)も、リーズナブルでお勧めです。




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