つま先ラバー1.jpg
Q) お客様の靴の質問に対してご丁寧に答えられているので興味深々に拝見させて頂いております。
さて、私も一点ご質問がありメールさせていただきます。
つま先の修理なのですがご返答されている内容に無いようでしたので・・・。 ダブルソールの修理なのですがどの程度を目安に修理を依頼させていただければいいのでしょうか?
簡単に言うとウェルトの層、一層目、二層目という構造で二層目が一層目にかかる段階で修理を行った方がいいのか、 もしくは二層目を超えシングルソール同様一層目がウェルトの部分にまで消耗する寸前で修理を依頼しても修理は可能なのでしょうか?
このダブルソールのつま先修理の理想的なタイミングがあればご教示いただけませんでしょうか?
靴に対する負担の度合いを出来るだけ軽減できる形での修理を考えているのですが、修理される側の見解というかたちでもお伺いしたく考えます。
よろしくお願い致します。



A) シングル・ダブルに関わらず、ウエルトを傷める前に手を打っていただければ、補修の範囲内で修理は可能です。
ただ靴への負担やコストの面を考えますと、できるだけアウトステッチを縫い直さずにできれば、それに越したことはありません。
その場合に必要なのは、シングルの既成靴のアウトステッチはソールとウエルトを上と下から2本の糸で縫ってあり、その真ん中あたり、 つまりウエルトが約2ミリ、ソールが4.5mm~5ミリとしたら、ソールの中心よりやや上(ウエルト側)くらいで上糸と下糸が交差し、 上糸がUの字型に折り返して戻っていく中を下糸がくぐってまた下に戻って縫い付けられています。
ですから履いて下糸がつま先だけ一部切れても、下糸がソールの中で上糸に逆Uの字型に引っかかっていて、ソールが抜けにくくなっています。
ですからこの下糸を残す範囲で補修できたら縫い直す必要がなくて済むわけです(例外もありますが)。
それに補修する強化ラバーのつま先用の厚みが3ミリ程度ですので、その範囲内で、補修できれば、 下糸を残したまま下のソールの厚みまで戻せるわけです。 ダブルソールの場合はこのあたりが微妙なのですが、できれば下糸を切らずに、切れても一部か表面だけの状態なら、 縫い直す必要がほぼありませんので、そういった対処が望ましいでしょうか。
またダブルソールの方が”返り”が硬い分、つま先も開こうとする力が強いので、ある意味シングルより早めの対処の方が無難といえるしょう。

結論としては、シングル・ダブルにかかわらず、新品の時から減りが元の厚みから3ミリくらい減るまでに補修していただくのが無難です。
それに早めにラバーで補修しておけば、ラバーの方が耐久性がありますので、つま先だけ先に減る症状も減少して、メンテナンスが楽でしょう。



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