Q) グッドイヤーウエルト製法の靴で中底の交換は可能でしょうか?


A) 結論から申しますと、残念ながらこちらでグッドイヤーウエルト製法の中底の交換は対応しておりませんのでご了承ください。

理由としては、中底を取り付ける際にはその靴の木型があって吊り込むような作業になるので、一番肝心な履き心地に影響があります。その靴の木型がないと、せっかく履きなれた靴が履き心地が変わってしまう可能性が高く、修理する良さが半減することになります。

マッケイ製法の場合は、そんなことを言っていられないくらいの確率で中底が傷みますので、お客様にその旨お伝えしたうえで行います。
それに中底はソールとアッパーと中底を最終的にはロックステッチで縫い付けていますので、構造的にも問題なく交換が可能です。

グッドイヤーウエルト製法の場合は、リブテープで接着のみによる固定ですので、構造的に弱くなりますし、そのリブテープ自体の劣化もあります。

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グッドイヤーウエルト製法で中底が割れるというのは、長くこの仕事をしておりますがそうそうないことです。
経年による劣化・疲労だとすれば中底だけでなく、中底を固定するためのその周りのリブテープなども厳しいでしょう。

以前こちらのお客様でクロケット&ジョーンズに、オールソール張替えの修理を英国まで送ってされた方がおられました。メーカーのような設備があれば、ソールの交換の時ですら元のウエルトに残った糸を取り除く作業より、ウエルトごと交換した方が効率的なので、ソールの交換時は自動的にウエルトまで新しいものになって帰ってきます。

ですから可能性としては、オリジナルの木型があって、中底を固定するリブテープごと、ウエルトもすべて交換するくらいの設備があれば、それほど難しいものでもないと思うのですが。

お手数をお掛けしましたが、お力になれず申し訳ありません。

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